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イラスト図解

ノートに絵が描けないのは、絵が下手だからではありません

2026年8月8日 益本奈緒子

イラスト入りのノートを見て「いいな」と思う。でも自分には無理だと思って、そっとページを閉じる。絵が苦手だから、練習する時間もないから、と。

ここでひとつ、聞かせてください。あなたがイラストを描けないのは、本当に「描き方が分からない」からでしょうか。

これまで2,000人以上の方にノートの書き方をお伝えしてきましたが、描けない方のほとんどは、そこでつまずいていません。つまずいているのは、もっと手前です。

描けない理由は「何を描けばいいか分からない」

実際にノートを見せていただくと、こういう状態の方がとても多いです。

これは画力の問題ではなく、選ぶ力の問題です。目の前の話のうち、どれを絵にすればいいのかが決まらない。だから手が止まります。

この状態でイラストの練習をしても、ノートは変わりません。上手な猫が描けるようになっても、会議の内容は猫では描けないからです。

じつは、思っているのと逆です

多くの方が、こう考えています。

「絵が描けない。だから文字だらけのノートになる」

でも、実際は逆です。

ポイント以外のことまで書いているから、絵を描く余裕がない。

絵が描けないせいで文字が増えたのではありません。文字が多すぎるせいで、絵を描く場所も、考える時間も、なくなっているのです。

順番が逆だと分かると、やることも変わります。練習する前に、減らす。ここから始まります。

矢印だらけのノートになっていませんか

「何かしら図にしよう」と思ったとき、多くの方がまず矢印を使いはじめます。手軽ですし、たしかに便利です。

ところが、しばらくすると行き詰まります。ページが矢印でいっぱいになるからです。

理由はシンプルで、矢印は「つながり」しか表せないからです。話の中でつながりのある部分はいくらでもあるので、拾いはじめるときりがありません。そして矢印が20本並んだページは、文字がびっしり並んだページと同じことになります。

全部が強調されているページは、何も強調されていないのと同じです。図にしたのに、どこが大事か分からない。ここで多くの方が「やっぱり自分には向いていない」と感じてしまいます。

でも、向いていないのではありません。順番が抜けているのです。

描くものが決まらない、本当の理由

矢印が増えてしまうのも、何を描けばいいか分からないのも、原因はひとつです。

そもそも書いている量が多すぎる。

ページの全部が大事な状態では、どれを絵にすべきかは決まりません。10個の候補があって、どれも同じくらい大事に見えるなら、選べなくて当然です。

逆に、書く内容が3つに絞られていたらどうでしょう。「この3つ目は、言葉で説明するより形にしたほうが早いな」と、自然に浮かんできます。

順番はこうです。

実際に受講された方も、この順番で変わっていきました。

文字がぎっしりのノートでしたが、要点だけになったら余白が生まれて、絵を描く余裕までできました。今では「どうやったらそんなに描けるの?」と驚かれます。自分でもびっくりしています。

絵の練習をした結果ではありません。先に書く量が減って、余白ができたこと。絵はそのあとから、自然に増えていきました。

道具で解決できる部分もあります

「選ぶ力」の話をしましたが、道具を変えるだけでらくになる部分もあります。ここは今日から変えられます。

方眼のノートを使う

小学生のころ、漢字の練習帳には1マスの中に縦・横の線が入っていました。初めて書く漢字も、あの線があると書きやすかったはずです。

ノートの方眼も同じ働きをします。マス目を目安にすれば、まっすぐな線も、四角も、簡単な図も、フリーハンドで整って書けます。絵が苦手な方ほど、方眼の効果を実感されます。下敷きのようにガイドしてくれるからです。

サインペンなど、太めのペンを使う

細いボールペンは、小さな字をぎゅうぎゅうに詰めて書けてしまいます。書けてしまうから、書いてしまう。

ペン先が太いと、そもそも細かく書けません。大きく、単純にしか描けない。これが、絵を描くときにはかえって助けになります。細部を気にしなくてよくなるからです。

ついでに、書ける文字数も自然に減ります。書く量を絞る話とも、ここでつながります。

上手い人より、要点をつかめる人

ここまで読んで、こう思われたかもしれません。「やっぱり絵が上手い人のノートがいちばん良いのでは」と。

実は、そうでもありません。絵が上手な方のノートは見た目こそきれいですが、描き込みに時間がかかるぶん、話を聴きそびれることがあります。清書に時間を取られることもあります。

あとから見返して役に立つノートを書けるのは、絵が上手い人ではなく、「今の話で大事なのはここだ」と分かる人です。要点さえつかめていれば、それを表すのは丸と線で足ります。

イラストが入ると、何が変わるか

今日から試せること

絵の練習ではなく、こちらを試してみてください。

次のページは、方眼ノートに、太めのペンで、3つだけ書く。

3つに絞ると、ページに余白が残ります。その余白を見ているうちに、「ここは絵にしたほうが早いな」と思う場所が出てきます。そのときに描けば大丈夫です。

浮かばなければ、その日は描かなくてかまいません。絵を入れることが目的ではなく、あとから思い出せることが目的だからです。

選ぶところから、一緒にやってみませんか

何を残して何を捨てるか。どれを絵にするか。この判断は、説明を聞くだけではなかなか身につきません。実際に手を動かして、その場で見てもらうのがいちばん早いところです。

わたしが開いている無料のノート体験会では、参加された方のほとんどが「絵は苦手です」とおっしゃるところから始まっています。そこから、その日のうちにご自分のノートが変わるのを体験していただいています。

毎日3回(朝9時・13時・20時)オンラインで開いていて、所要時間は約70分です。ノートとペンだけご用意いただければ大丈夫です。体験会の日程はこちらからご覧ください。

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説明を聞くだけの会ではありません。その場で手を動かして、ご自分のノートが変わるところまで体験していただきます。

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