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付箋メモ術

付箋を貼っても思い出せないのはなぜ?「あとで」をやめる一言メモ

2026年8月8日 益本奈緒子

研修中に「あ、これ大事」と思って、テキストにペタッと付箋を貼る。あとで調べよう、あとでまとめよう、と。

そして数日後。その付箋を見て、こう思うわけです。

「これ、なんで貼ったんだっけ?」

付箋あるある

こんな経験、ありませんか。

付箋を買い足すたび「今度こそ使いこなそう」と思うのに、いつのまにか同じことになっている。よくうかがう話です。

これは記憶力の問題ではありません

「歳のせいかな」と思われるかもしれませんが、違います。付箋という道具の性質の問題です。

付箋を貼るという行為は、こういう意味を持っています。

「今は考えない」と決めること。

大事だと感じた。でも今は聞くのに忙しいから、あとで考えよう。だから目印だけ残しておく。とても合理的な判断に思えます。

けれど、ここに落とし穴があります。貼った瞬間に、もう忘れかけているのです。

「大事だ」と感じたときには、理由がありました。自分の職場のあの場面で使えそうだ、とか、この前うまくいかなかったことの答えだ、とか。その結びつきこそが大事な部分で、付箋にはそれが残りません。

残るのは「ここに何かあった」という目印だけ。中身は頭の中にありましたが、それは数日で消えます。

付箋が増えるほど、どれも同じになる

もうひとつの問題は、量です。

付箋を貼るのは簡単なので、気になるたびに貼れてしまいます。そして5枚、10枚と増えていくうちに、どれが本当に大事だったのかが分からなくなります。

これは、ノートを全部書いてしまうのと同じ現象です。全部に目印がついているのは、目印がないのと変わりません。

やることは、ひとつだけ変えれば大丈夫

難しいことではありません。

「使える!」と思ったその場で、一言だけ書く。

付箋を貼るかわりに、ノートに書きます。長い文章は要りません。

大切なのは、「なぜ大事だと思ったのか」を一緒に書くことです。

矢印のあとの数文字。これがあるだけで、数日後に開いても意味が分かります。付箋には書けない部分です。

そして書くのは一瞬で終わります。付箋を取り出して貼る時間と、そう変わりません。

「今は考えない」をやめる

結局のところ、付箋の問題は判断を後回しにしていることです。

あとで考えようと思ったことは、たいてい考えません。時間ができないからではなく、そのころには「なぜ大事だと思ったか」が消えているからです。

逆に、その場で一言書けたなら、判断はもう終わっています。あとで整理し直す必要もありません。

付箋がゼロのノートへ

その場で書けるようになると、こうなります。

研修で「使える!」と感じたことが、そのまま現場に持っていける形で残ります。

その場で書く練習ができます

とはいえ、聞きながらその場で判断して書くのは、慣れが必要です。最初は「あとで」に手が伸びます。

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