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きく力話し方

ノートだけ直しても変わらない。「きく・話す・ノート」はつながっている

2026年8月8日 益本奈緒子

「その場でポイントをつかんで書きましょう」

ノート術の話をすると、必ずこう言われます。わたしもそう言います。でも、こう思いませんでしたか。

「その"ポイントをつかむ"が、できないんです」

もっともな疑問です。今日はここに答えます。結論から言うと、ノートだけを直そうとしても、うまくいきません。

「きく」「話す」「ノート」は、つながったスキル

この3つは、別々のものだと思われがちです。ノートは文房具の話、話し方はコミュニケーションの話、聞き方はまた別の話、というふうに。

でも実際には、ひとつの輪のようにつながっています。どれかひとつが上がると、他の2つも一緒に上がります。逆に、ノートだけを変えようとしても伸び悩みます。

順番に見ていきます。

「きく力」が高いと、全部書く必要がなくなる

きく力というのは、聞き取る力ではありません。メリハリをつけて聞ける力のことです。

話には濃淡があります。前置き、本題、具体例、まとめ。ずっと同じ濃度で話す人はいません。

この濃淡が分かる人は、力を入れて聞く場所と、流していい場所を切り替えられます。「ここは例え話だから流していい」「ここは結論だから集中する」と、自然に判断しています。

すると、どうなるでしょうか。

書くべき場所も自動的に決まります。全部書く必要がなくなるのです。全部書いてしまう人は、書き方が悪いのではなく、どこが濃いのか分からないまま聞いているだけです。

「話す力」が高いと、先の予測ができる

これがいちばん意外かもしれません。

自分が人に説明する経験を積むと、話し手がどう組み立てているかが見えるようになります。

説明する側になったことがあれば分かりますが、話には型があります。「まず結論を言って、理由を3つ挙げて、最後にまとめる」といった流れです。

この型を自分でも使っていると、聞いているときに先が読めます。

先が読めていると、慌てません。話を追いかけるのではなく、待ち構えて書けるようになります。

逆に、話す経験が少ないと、話がどこへ向かうのか分からないまま聞くことになります。分からないから、とりあえず全部書く。ここに戻ってしまいます。

3つが揃うと、報告書がスッと書ける

そして最後がノートです。

きく力で濃淡が分かり、話す力で先が読める。その状態で書けば、ノートには要点だけが、話の流れどおりに並びます。

こうなると、報告書を書く作業はほとんど残っていません。

ノートを開くと、大事なことが順番に並んでいる。あとはそれを文章にするだけです。探す時間も、組み立て直す時間も要りません。「報告書に何時間もかかる」という状態から抜け出せます。

だから、ノートだけを直そうとしても限界がある

ここが今日のいちばん大事なところです。

ノートの書き方の本を読んで、レイアウトを真似してみる。それでもうまくいかないのは、きく力と話す力が置き去りになっているからです。

逆もまた同じです。話し方だけを練習しても、頭の中が整理されていなければ、話は長くなります。

3つはつながっているので、まとめて鍛えるのがいちばん早いのです。

いちばん手をつけやすいのは、やはりノート

では、どこから始めるのがいいか。

わたしはノートからをおすすめしています。理由は、3つの中でいちばん練習しやすいからです。

そしてノートで「選ぶ」ことに慣れてくると、不思議なことに聞き方が変わります。濃淡を意識するようになるからです。さらに、要点で書けたものは人に話しやすいので、話す機会も増えていきます。

輪はどこからでも回せますが、いちばん軽く回せるのがノートというわけです。

今日から試せること

次に人の話を聞くとき、書きはじめる前にひとつだけ意識してみてください。

「この人は今、どこを話しているんだろう」

前置きなのか、本題なのか、具体例なのか。それを考えながら聞くだけで、書く量が変わります。具体例は書かなくても、本題さえ押さえていれば思い出せるからです。

3つまとめて練習できます

わたしが開いている無料のノート体験会では、まさにこの「聞きながら選ぶ」ところを、実際に手を動かしながら体験していただいています。説明を聞くだけの会ではありません。

毎日3回(朝9時・13時・20時)オンラインで開いていて、所要時間は約70分です。カメラも音声もオフのままで大丈夫です。ノートとペンだけご用意ください。体験会の日程はこちらからご覧ください。

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説明を聞くだけの会ではありません。その場で手を動かして、ご自分のノートが変わるところまで体験していただきます。

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